自然療法とは、投薬治療や手術を扱う西洋医学の科学的な治療ではなく、鍼灸などの東洋医学やインドに古くから伝わるアーユルヴェーダ医学など、人間が本来持っている自然治癒力を自然な力で引き出していく療法です。
あたぎはりきゅう堂が見立てで扱う自然療法
あたぎはりきゅう堂では主に中医学とアーユルヴェーダ医学、チャクラ学、シュタイナー医学を基に症状の見立てをしています。それぞれの特徴を説明していきます。
1、中医学
中国に2000年以上の歴史がある中医学は「陰陽五行論」「臓腑経絡論」「整体観念」「天人合一思想」「天地人三才思想」などあらゆる哲学が存在します。全てに共通しているのは、人間は自然界からの影響を受けており、そこに反した行動、食生活をすると健康を損なうという考え方です。
それぞれを説明すると書ききれないので、ここでは僕が治療の際に扱っている「陰陽五行論」について説明いたします。
陰陽と五行は中医学を理解する上でかなり重要です。鍼治療をする際には必ず説明する部分です。
陰と陽は相反するもので、互いに相互しあっています。
上下、男女、天地、昼夜、背中とお腹。のように。
身体の中にも陰と陽が存在します。
起きている時と寝ている時、動脈と静脈、などです。
陰陽は常に身体の中で変化しています。ずっと起きている人もいないし、ずっと寝ている人もいませんよね。昼には昼の過ごし方、夜には夜の過ごし方があります。自然界の陰陽に、人間も合わせていく必要があります。夜勤の人で昼夜逆転してしまうと、健康な状態を保つのは難しくなります。それにはそれ相応の陰陽の回し方があります。陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となります。上手く陽転陰転させていけば自然治癒力は上がっていきます。
次に五行のお話です。下のような図を見たことがありますか?
自然界や人間の身体の部分は「木・火・土・金・水」の五つに分けられるという考え方です。さらにその五つには関係性があります。
このような関係を五行の相生相剋といいます。生み出し、補い助ける相生関係と、剋して削り弱らせる相剋関係です。
一見相剋は良くないように思われがちですが、例えば、「火」が強くなり身体が炎症を起こしている場合、「水」の力で剋して炎症を抑える力も必要になります。
相生相剋の二つの関係性は人間が健康に活動する上でとても大切な役割があると言えます。
では身体における五行の分類はどうなっているか表にしてみました。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
五腑 | 胆 | 小腸 | 胃 | 大腸 | 膀胱 |
五竅 | 目 | 舌 | 口 | 鼻 | 耳 |
五味 | 酸 | 苦 | 甘 | 辛 | 塩辛い |
五色 | 青 | 赤 | 黄 | 白 | 黒 |
五季 | 春 | 夏 | 土用 | 秋 | 冬 |
五主 | 筋 | 血脈 | 肌肉 | 皮毛 | 骨 |
五華 | 爪 | 面色 | 唇 | 毛 | 髪 |
五悪 | 風 | 暑 | 湿 | 燥 | 寒 |
五志 | 怒 | 喜 | 思 | 憂・悲 | 恐・驚 |
五液 | 涙 | 汗 | 涎 | 鼻水 | 唾 |
例をあげて説明いたします。
五行の「木」から下に向かって見てみてください。肝・胆・目・酸・青・春・筋・爪・風・怒・涙となっていると思います。これらはみんな「木」の性質があります。
いつも春に調子を崩しやすい人がいたら、肝臓や目の症状があり、酸っぱいものが好きで怒りやすく、風が吹くと症状が悪化するのではないでしょうか?
実際はこんな単純ではないですが、なんとなくイメージできますか?
自分がどこに当てはまるのかイメージするといいと思います。
ではその「木」の性質の症状が出ている人はどうすればいいか?かんたんな話です。「木」を補うか「木」を剋すればいいんです!
「木」を補うのは「水」ですから黒くて塩辛い海藻なんかを取り入れてみるといいでしょう。
「木」を剋するのは「金」ですから白くて辛い大根おろしなんかを取り入れてみるといいでしょう。
これが中医学の養生方法です。面白いでしょう?実際の治療ではツボを使います。あたぎはりきゅう堂に来てもらえればもっと面白い中医学が知れると思います。
2,チャクラ学
チャクラとはサンスクリット語で「輪」と訳されます。脊柱の周りを渦巻いている宇宙的なエネルギーの入り口のような場所です。第1チャクラから第7チャクラまで存在し、それぞれが違った周波数のエネルギーを感じ取っています。
チャクラは変圧器のような役割を持っており、天や地から得た高次的なエネルギーを人の生命活動や心理面に影響を与える低次的なエネルギーに変換しています。その際は内分泌腺や神経叢を使って身体に関わっています。
チャクラは自然と人間が調和するためには必要不可欠なものなのです。
第1から第7まであるチャクラのどこのチャクラに問題があるかを理解することが重要です。各チャクラについて説明いたします。
第1チャクラ(根底・ムラダーラチャクラ)色:赤、黒
第1チャクラのテーマは「独り立ち」です。
地に足を付けてドシッと構えて、この地球上に存在すると宣言するチャクラで、体力の土台となります。安心・安全な暮らしなど本能的な部分を必要としています。
身体では腸・肛門・股関節・副腎・尾骨神経叢・心の安定感に関連があります。
胎教の問題や出産におけるトラブル、両親や家庭での関係不和、事故や犯罪や戦争などのトラウマ、尾骨の骨折などが原因で第1チャクラが乱れてしまいます。
第1チャクラが乱れると自立心が欠如し、自信がなくなり、生活が不安定になります。現実から目を背けたり、全てが他人事だと思ってしまいます。また、腸の病気やクッシング症候群などの副腎の病気、股関節の脱臼、発達障害などが起こります。
第2チャクラ(仙骨・スパディスタナーチャクラ)色:オレンジ
第2チャクラのテーマは「スキンシップ」です。
甘く芳しい住まいと呼ばれるチャクラで、臍の下(丹田)にあり、強力な性エネルギーの出所です。より本能的な欲求や愛情を感じ、子孫を残すという役割があります。個性の住む場所であり自分の魅力をアピールするチャクラでもあります。
身体では腎臓・膀胱・生殖器・腰椎・前立腺・睾丸・卵巣・仙骨神経叢・喜びの感情や情熱(パッション)創造性に関連があります。
親とのスキンシップの欠如、奔放的な性生活、レイプやセクハラなどの嫌な経験、泌尿生殖器の感染や投薬、下腹部周辺の外科手術、不妊治療(子供へ影響)などが原因で第2チャクラは乱れてしまいます。
第2チャクラが乱れると個性やセクシャリティの抑圧、性的な嫌な体験の繰り返し、異性関係の歪みや異性を支配したり支配されたりします。また子宮卵巣の病気、前立腺肥大、虫垂炎、繰り返される泌尿生殖器の感染症、月経困難症や更年期障害などが起こります。
第3チャクラ(太陽神経叢・マニプラチャクラ)色:黄色
第3のチャクラは「コミュニケーション」というテーマがあります。
「他者との関係の中で自分をどう見るか?」というチャクラです。私たちを社会と結びつけて違う個性と関わることで、自分の足りないところ、良いところ、課題を発見するチャクラ。互いの違いを認めて協力し共存にて繁栄していく、社会性や協調性をもったチャクラです。
自分の能力を試したいというチャクラで、バリバリ仕事をしている人は乱れやすくなります。
このチャクラに問題がある人は「被害者意識」を持ちやすく、火のような「怒り」の感情の出所にもなります。(火のエレメント)
身体では肝臓、膵臓、脾臓、胆嚢、胃十二指腸などの消化器官に関わるため食べ物の分解、糖の貯蔵、毒物の解毒のために働いています。
決められたルールの中で拡大、成長していくエネルギーがあります。
社会関係のストレス、それにより継続される不満や怒りの感情、食べ過ぎ等の消化器への負担、食品添加物などの毒による作用で第3チャクラは乱れてしまいます。
第3チャクラが乱れると、被害者意識が生まれ、無力感や弱いものを支配しようとします。社会的関係から起こるあらゆるネガティブな感情が生まれやすくなります。症状としては消化不良や胃・十二指腸潰瘍、胃酸過多、糖尿病、消化器系の癌などが起こりえます。
第4チャクラ(心臓・アナーハタチャクラ)色:ピンク・緑
第4チャクラは「深い人間関係(受け入れと拒絶)」というテーマがあります。
アナーハタは心臓のように「止まることのない」という意味です。
愛を司るチャクラです。相互関係に基づく愛、深い人間関係を作るためのチャクラであり、「慈しみと共感」を学ぶためのチャクラです。愛し愛される親密な関係が必要。無性の愛であり、場合によっては愛憎にもなります。
このチャクラに問題が出た時に人は心を閉ざします。孤独感、疎外感、人の意見の些細な違いから、心を閉ざしてしまいます。
身体においては、肺・心臓・乳腺(他者を養育する唯一の器官)・胸腺(免疫)に関わります。また、情熱・献身的な愛・慈しみ・共感。ポジティブの原動力になります。
両親からの愛情不足、失恋、離婚、ペットとの別れ、事業の失敗、財産の喪失、仲間外れ、いじめ、裏切りなどにより第4チャクラが乱れます。
第4チャクラが乱れると、人間関係があっても孤独を感じ、抑うつ・悲観・絶望感などネガティブになります。人間関係の問題、愛憎、自殺願望など自分を責める傾向になります。
考えられる病気は心臓病、心室中隔欠損、不整脈、手足のむくみ、喘息などの肺疾患、肺気胸、肺気腫、気管支炎、間質性肺炎、乳腺炎、乳がん、自己免疫疾患、免疫力低下。
第5チャクラ(喉・ヴィシュッダチャクラ)色:水色
第5チャクラは「表現(伝える)」というテーマがあります。
「清める」ことを意味し、物質的な現世と霊的な領域との架け橋と言われているチャクラです。各チャクラの問題点を「言葉」にして解消するチャクラで、言葉にするしか問題は起きない、話すことで問題を自覚します。言葉を使って心臓のチャクラで育てた愛を語るチャクラです。
よそよそしい人、本心を話せていない人など「言いたいことが言えない」とこのチャクラは滞ります。
パートナーに対する愛の言葉や神に対する感謝の言葉を発する事でより高次な世界に繋がる事ができます。良い言葉を使うと聖なる霊から栄養を受け取ることができます。逆に汚い言葉を使うと自分もそれに影響を受けてしまうので気をつけたいですね。
第5チャクラの位置には甲状腺があり、積極性と関わりがあります。甲状腺と副甲状腺に影響しており、代謝・カルシウムのリサイクルにも関わるため骨の問題も起こります。
身体では咽頭・喉頭・気管・顎関節・頸椎・甲状腺・副甲状腺・頸部神経節と関わります。
主体性、表現・コミュニケーションの役割があり、言いたいことを言わない、思ってもいないことを話すことでこのチャクラは乱れます。
第5チャクラが乱れると、感情を言葉にできない、人前で話すことへの苦手意識が生まれる、深い人間関係が築けない、秘めるようになる。ということが起こります。
考えられる病気は甲状腺腫、バセドウ病、橋本病、クレチン症候群、咽頭炎、声枯れ、失声、顎関節症、骨の障害。
第6チャクラ(眉間・アジナチャクラ)色:紺青
第6チャクラは「集中・思考・睡眠」というテーマがあります。
別名「第3の目」ともいわれ、第六感(シックスセンス)のチャクラで、直観の座であり、直感の鋭さや、意識の覚醒状態はこのチャクラに左右されます。脳内の松果体と関わっているため睡眠にも影響が出ます。光を浴びたり、騒音に晒されたりすると松果体に影響が及び、メラトニンの分泌が阻害され睡眠障害が起こることがありますが、それは第6チャクラの問題です。
アジナは「指令」という意味で、ここを介することで自分のミッションを見つけていくためのチャクラです。
身体では脳・目・鼻・耳・松果体・脳下垂体・視床下部(ホルモンの指令塔)と関わります。
理にかなった法則の思考、システマチックな思考、合理的な教育、思想教育、向精神薬・覚醒剤・麻酔薬の使用でこのチャクラは乱れます。
7歳までの子供に合理的な教育をするとシックスセンスが発達しないので、具体的なことを教えず子供の直観を育てていくといいでしょう。
第6チャクラが乱れると次のような感情になります。意識がはっきりせず物事の本質的な意味を考えようとしなくなる。夢心地。空気が読めない。表情が読めない。先見性がなくなる。理屈を優先した思考と性格。過度な集中。自分の考えに固執する。霊的世界の拒絶もしくは没頭。子供において場違いな言動と行動。
考えられる病気は内分泌異常、副鼻腔炎からの中耳炎、白内障、感覚器が鈍くなる、頭痛、偏頭痛、アスペルガー症候群。
第7チャクラ(王冠・サハスラーラチャクラ)色:紫・白
第7チャクラは「人生のシナリオ(目的)」というテーマがあります。
波動的エネルギーの中枢であり、奥深い心の探求、霊的探求をするチャクラです。第1チャクラから湧き出る男性的エネルギーと女性的エネルギーが絡み合い最終的にここで出会い、そこで超越的な至福を得るとされています。このチャクラが真に開いたときに肉体が死に悟りを開きます。
まるで自分を背後から俯瞰して見るように自分の存在の意味を知ることができます。
身体では神経・脳(大脳辺縁系)・松果体・脳下垂体・大脳皮質と関わります。またカルマの解放や宇宙意識との一体化に関わります。
第7チャクラが乱れる原因はほぼ第6チャクラと同じです。さらに、間違った瞑想方法やトラウマ後の放心状態による憑依が第7チャクラを乱します。
第7チャクラが乱れると次のような感情になります。自分がわからなくなる。生きている意味がわからなくなる。信仰心・畏敬の念の欠如。抑うつ。他人の気を受けやすくなる。独創性の欠如。自我の抑圧。
考えられる病気は精神病、統合失調症、脳腫瘍、認知症、自閉症、不眠症、めまい、癌。
編集中
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